I had it coming. は「自業自得だ」という意味ですが、なぜ have it coming でそのような意味になるのか不思議ですよね。このフレーズをイメージで解説しました。
have it coming のイメージと意味
例文:I got fired from my job. Honestly, I had it coming because I was late every day.(私は仕事をクビになった。正直、毎日遅刻していたから自業自得だ)
I had it coming は「私は it = coming の状態にした」というイメージになります。
it は「それ」=「悪い結果、解雇という結果」を表し、it = coming で「それがやってきている状態にした」→「それがやってくるままにした(=そうならないように対処しなかった)」となるので、I had it coming は「自業自得だった、当然の結果だ」という意味になります。
例文:After all the pranks I played, I knew I had it coming when they finally got back at me.(今まで悪ふざけをしてきたから、彼らがついに仕返しをしてきたとき、自業自得だと思った)
I had it coming. はどちらかというと「悪い結果がやってくる運命だった」に近いニュアンスになります。「予感」のニュアンスも含まれていますが、それよりも、これまでの行動や態度に対する当然の結果として悪い結果がやってくるという「運命」的な感覚です。
つまり、自分の行動が悪い結果をもたらすと知っていた、あるいは少なくとも驚くべきことではないと認識していることを表します。
(彼は試験でカンニングをして捕まった。自業自得だった)
In the movie, the villain finally gets defeated. The hero says, ‘He had it coming.’
(映画では、悪役がついに倒される。ヒーローが『自業自得だ』と言う)
have it coming 以外の表現方法
have it coming には「自分の行動が悪い結果を招くことを理解していた」、つまり、自己責任を認めるニュアンスが含まれています。
この「責任を認める」という観点で、have it coming は次のように言い換えることができます。
例文 | 使用頻度の比率(※) |
---|---|
I got fired from my job. Honestly, I had it coming because I was late every day. | 40% |
I got fired from my job. Honestly, it’s my own fault because I was late every day. | 60% |
※ChatGPT(4o)に使用頻度の比率について質問した結果を表示しています。
I had it coming のニュアンス
「自業自得だ」という表現で、多少の感情が含まれている場合が多いです。遅刻という行動が繰り返されていたために避けられない結果であったことを示唆しています。どちらかというと、過去の行動が積み重なった結果を受け入れているニュアンスがあります。
It’s my own fault のニュアンス
「私のせいだ」とストレートに自己責任を認める表現です。直接的で、事実を淡々と述べている印象を与えます。遅刻の結果として当然の結果であることを、冷静に自己分析しています。
I had it coming と It’s my own fault の違いまとめ
It’s my own fault の方が使用頻度がやや高いですが、微妙な感情が含まれていることを表現する場合には I had it coming のほうがしっくりくることが多いです。状況にあわせて使い分けるようにしましょう。
まとめ
have it coming は「悪い結果がやってくるままにした(=そうならないように対処しなかった)」というイメージで、「自業自得だった、当然の結果だ」という意味になります。
「自分の行動が悪い結果を招くことを理解していた」という自己責任を認めるニュアンスが含まれています。
コメント