give in は「屈する、折れる」という意味ですが、give の「与える」、in の「~の中に」からは連想しにくい意味ですよね。この記事では、なぜ give in が「屈する、折れる」という意味になるのかを解説しました。
例文:I didn’t want to argue, so I gave in.(議論したくなかったので、折れた)
give in は「(抵抗をやめて)屈する、折れる」という意味です。
この in は前置詞ではなく副詞として働いていることに注意してください。というのも、give in というフレーズ自体が自動詞(=目的語を取らない表現)として使われているためです。
副詞として使われるときの in は「中に向かう」方向性を加えます。give in でいえば、give の意味「自分の持っている意思を手放す(※)」に対して、in で「内にこもる(=外敵と戦わなくする)」という状態の変化を加えています。
(※)give も渡す相手方がいない場合は、元々の「自分の持っているものを相手に差し出す」から「自分の持っているものを手放す」という意味になります。
相手と争っている状況下において、give で「抵抗をやめる」、in で「相手との対立を終了させる」という感じで捉えるとよいでしょう。これらが合わさって give in で「(抵抗をやめて)屈する、折れる」という意味になります。イメージ的には「意志の強い表情から、肩を落として諦めた表情に変わる」ような情景を思い浮かべるとわかりやすいと思います。
例文:He gave in to her demands.(彼は彼女の要求に屈した)
give in to ~ で「~に屈する、折れる」という意味になります。
give in 自体は目的語を取らない自動詞として使われているため(=give in 自体で意味が完結しているため)、何に対して屈したのかその対象を持ってきたければ追加で前置詞を使う必要があります。
前置詞 to は「~に向けて」という方向性を表します。この give in to ~ においては、「屈する」→「〜に対して」と対象を示しています。
(数時間の議論の末、彼はついに折れた)
She gave in to temptation.
(彼女は誘惑に屈した)
He finally gave in to the pressure.
(彼はついにプレッシャーに屈した)
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