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get+O+C (get+目的語+補語) の意味とイメージ解説

この記事は約7分で読めます。

get の構文の1つである get+O+C の意味を get のコアイメージを元に解説しました。get+O+C は第五文型に分類されますが、文法知識がなくても直感的にわかるように解説しています。

この記事でわかること
  • get+O+C における get の意味
  • get+O+C の意味とイメージ
  • get+O+C の文法構造

中学英語イメージリンク

get のコアイメージ

get のコアイメージは「何かのアクションによって自分のものにする」です。

このコアイメージから「~の状態になる、~の状態にする」という意味が派生しています。

この意味は、たとえば get angry「怒った状態になる」→「怒る」のように使われます。

get+O+C の意味とイメージ

さきほどの get の使い方を応用したものが get+O+C の構文です。これは get と「状態」の間に目的語(O)を差し込んだものになります。

get+O+C の意味は「なんやかんやして、目的語が~の状態になるようにする」になります。(わかりやすいように「何かのアクションによって」を「なんやかんやして」と言い換えています。)

大事なことは、この構文を使えば「目的語の状態を変化させること」が表せるようになることです。そのことを例文で確認していきましょう。

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get+O+前置詞/副詞 の例文解説

例文1:I got him up.(彼を起こした)

これはマインクラフトというゲームの一シーンなのですが、ベッドで寝ている村人をタップすることで起こしています。タップする部分が get him で、その結果 him up となるわけです。

この動きをイラストで表すと次のようになります。

get の矢印が「彼」にあたって、彼は「up」の状態になっています。「up の状態になるようにする」ところまでが get の働きであることに注意してください。

 

例文2:I got him down.(彼をやっつけた)

これもマインクラフトというゲームですが、行商人を切りつけてダウンさせています。切りつけている部分が get him で、そこから him down となっています。

さきほど同様に get の矢印が「彼」にあたって、彼は「down」の状態になっていますね。

 

このように get と up(down) の間に him という目的語を入れることで、「彼を up(down) の状態になるようにする」という意味になることを見てきました。

他にも get him in であれば「彼を中に入れる」ですし、get him out であれば「彼を外に追い出す」となります。

このような「なんやかんやして、あるものを別の状態にする」ことは日常生活でよく出てきます。つまり、この get の構文は身近によく使われている表現なのです。

get+O+C の例文解説

実はさきほどの前置詞/副詞(in や up など)は厳密には C(補語)ではありません。ただ、構造は get+O+C と同じなので、よりイメージしやすいものとして先に取り上げました。ここからは、get+O+C の例文を確認していきましょう。

例文3:It took them 15 minutes to get the boat ready.(そのボートを準備するのに、彼らは15分かかった)

get the boat ready をストレートに捉えると「なんやかんやして、そのボートを準備ができた状態にする」です。

「なんやかんや」として何をするのかは文脈次第ですが、この例文の場合はボートを水辺に移動させて乗れるようにするまでの一連の流れを表していると考えるのが自然ですね。

 

例文4:Sometimes she gets me so angry!(時々、彼女は私をすごく怒らせる)

gets me so angry は「なんやかんやして、私をとても怒らせる」という意味です。この例文も get が用いられているので、一連の流れを含んでいる感じになります。

たとえば、「彼女がしょうもないことを何度も言うので、私の堪忍袋の尾が切れた」のような感じで、そのような状態に至るまでの過程が感じられる表現なわけです。

 

例文5:Don’t get the children too excited.(子どもたちをそんなに興奮させないで)

get the children too excited は「なんやかんやして、子どもたちをとても興奮させる」という意味です。

この例文も「途中でやめればいいのに調子に乗って煽ったせいで、子どもたちがとても興奮してしまった」のような感じで、一連の流れが感じられる表現になっています。

このように get+O+C は「原因→結果」がストレートに結びつくというよりは、「原因→過程→結果」のように結果に至るまでの過程を感じさせたいときに用いる表現だと考えるとよいでしょう。

I got my feet wet.
(私は足を濡らした)

It is hard work to get the room clean.
(部屋をきれいにするのは重労働だ)

The woman hurried to get things ready for supper.
(その女性は急いで夕食の準備をしました)

But really, I fell into the pool at the fountain, and this kind man brought me here to get me dry.
(でも本当に、私は噴水の水たまりに落ちてしまって。そうしたら、この優しい男性がここに連れてきてくれて、私を乾かしてくれたんです)

I didn’t mean to get her pregnant.
(私は彼女を妊娠させるつもりはありませんでした)

Please don’t get me wrong, I’m not criticizing you.
(お願いだから勘違いしないでね、私はあなたを批判しているわけじゃないの)

Let me get this straight.
(ちょっとここまでの話を整理させてください)

Get everything all right again!
(全部元通りに直しておきなさい!)

Get things square!
(物を整頓しなさい!)

英会話イメージトレース体得法

get+O+C の文法構造

例文3:It took them 15 minutes to get the boat ready.(そのボートを準備するのに、彼らは15分かかった)

get the boat ready は、文法的には the boat = ready のように間にイコールが隠れているように捉えるとわかりやすいです。文型で言えば第五文型(SVOC)に当たります。

※英語の文型については以下の解説記事をご参照ください。

英語の五文型を基礎からわかりやすく解説 やり直し英文法
英語を最初から学び直したい・基本的な文型をしっかりと理解したいという方向けに、英語の五文型をイメージを用いて解説しました。 この記事でわかること 英文の構成要素と基本的な役割 五文型の構造と意味、イメージ 文型と英語のモノの見方の関係 英文...

まとめ

get+O+C の意味は「なんやかんやして、目的語が~の状態になるようにする」です。

なお、この構文を応用したものが「get+O+過去分詞」や「get+O+to do」などです。これらの構文については以下の記事で詳しく解説しているので、ご興味ありましたらご覧ください。

get+O+過去分詞 の意味とイメージ解説
get+O+過去分詞 1. …を~してもらう(主語が手配して) I need to get the washing machine fixed.(洗濯機を直してもらう必要がある) 2. …を~し終える(主語が責任をもって) We must ...
get+O+to do (get+人+to do) の意味とイメージ解説
get+O+to do (get+人+to do) 人に~してもらう、人を~させる(主語が説得して) I can't get the children to sleep at bed-time. They never seem to be ...
get+O+ing形 の意味とイメージ解説、get+O+to do との違い
get+O+ing形 …を~させる Can you get the clock going again?(その時計をまた動かせますか?) get+O+ing形 は get+O+to do と何が違うの? get+O+ing形 は get+O...

また、get+O+C「目的語が~の状態になるようにする」とよく似た表現に make などを使った使役表現があります。これらの違いについては以下の記事をご参照ください。

使役構文まとめ:make, have, get, letの違い
「使役構文のニュアンスの違いは何ですか?」ー日本語では同じ「~させる」という訳になる使役構文ですが、状況によって使うべき動詞は異なります。ここでは「彼にパソコンの確認をさせた」という例文を元に make, have, get, let のニ...

【get+O+C の解説動画】

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