near, by, beside は「~のそば」という意味ですが、どう違うのでしょうか?この記事では、near と by と beside のイメージを元に、near, by, beside の違いを解説しました。near, by, beside の練習問題もあります。
「~のそば」の例文解説
near のイメージ・意味
フレーズ:a TV near the window(窓の近くにあるテレビ)
near the window は「窓の近くに」という意味。
その窓を中心とした範囲内にあればよくて、窓とテレビの間に棚があっても大丈夫です。
by のイメージ・意味
フレーズ:a girl by the window(窓のそばにいる女の子)
by the window は「窓のそばに」という意味。
by は手を伸ばせば届くような距離感を表しています。
beside のイメージ・意味
フレーズ:a swimming pool beside the house(家の横にあるプール)
beside the house は「家の横に」という意味。
beside は by the side of(~の側面のそばに)から成り立っているので、家のラインに接しているイメージを伴います。
練習問題
冒頭の画像で「山のふもとにある家」は near? by? beside? という質問を出していました。
ここまでの解説で、どの前置詞が最も適切か考えてみてください。
↓
↓
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解説
正解:by
フレーズ:a house by the mountain(山のふもとにある家)
by the mountain は「山のふもとに」という意味。手を伸ばせば山に届くような距離感を表しています。
フレーズ:a house beside the mountain(山沿いにある家)
beside the mountain は「山沿いに」という意味。
beside はラインのイメージがあるので、「家」よりも「山に沿った鉄道(the railway beside the mountain)」のような表現のほうがしっくりきます。
逆に言えば、山すそのラインというイメージを喚起させるものであれば、beside も問題なく使えます。
フレーズ:a house near the mountain(山の近くにある家)
near the mountain は「山の近くに」という意味。
山からどこまでを near の範囲にするかは、話し手がどのくらいの尺度で物事を見ているのかに依存します。
「山のふもとにある家」のことを near で表現することはできますが、ちゃんと「ふもと」であることを伝えたいのであれば by を使ったほうがよいでしょう。
まとめ:near, by, beside の違い
フレーズ | 意味 | 注意 |
---|---|---|
a TV near the window | 窓の近くにあるテレビ | その窓を中心とした範囲内にある |
a girl by the window | 窓のそばにいる女の子 | 手を伸ばせば窓に届くような距離感 |
a swimming pool beside the house | 家の横にあるプール | 家のラインに接しているイメージ |
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コメント
near, by, beside は意味がよく似ていて使い分けが難しいなと思っていましたが、このコラムの解説で、話し手からの距離感で違ってくるということがよく理解できました。例題もできたのでばっちりだと思います。これからは迷わなくて済みそうです。
この解説記事で一番良かったのは、beside は by the side of(~の側面のそばに)から成り立っていると説明しているところでした。それまでは、besideに関しては曖昧なイメージでごまかしてきたのですが、この説明ではっきりとイメージをとらえることができました。
near, by, besideの違いについて、イメージ図がとても分かりやすく、それぞれの位置関係がすんなり理解できた。練習問題も、解答のほかに、neartとbesideの例も出していたので役に立った。まとめとして、1つのイメージ図に3つの位置関係を示してもいいかもしれない。
日本語で「~の傍」という位置関係を示す言葉は、せいぜい漢字の音読みか訓読み程度でほとんど使い分けがされていないので、英語における違いと言うのは非常につかみにくいものを感じています。
nearの示す範囲が、特に話し手次第なのが面白いと思いました。
near, by, besideの使い分けは率直に難しいと思いました。イメージしてみるのですが、どれも当てはまりそうな気がして混同してしまいます。いろいろな文章を読んだり聞いたりして用法に慣れていくしかないのかなという印象です。
~のそばを表現する際、感覚的にbyやnearの使い分けをしていたので(besideは滅多に使いません)、記事を読んでどのような違いがあるのか具体的に理解できました。距離感で言うとnearよりはbyの方が対象物のすぐそばに位置しているという事を常に頭に入れて使い分けたいと思いました。
“near”、”by”、”beside”の違いはあいまいで、例えば中学生に説明しろと言われても難しい気がします。
こちらの記事は絵と例文で解説しているので分かりやすいですが、他の問題を出された場合や、いざ自分で使用するときはまだ正直迷ってしまう気がします。
関連記事にbyの説明があるようだったので、そちらもあわせて読んでみたいと思います。
nearとbyとbesideのそれぞれの違いを明確で簡潔に説明していただいたので、すぐに理解することができました。また、練習問題をすることによって、しっかりと理解できていることも確認することができたのでとてもいい記事でした。
near、by、beside のいずれも「~のそば」という意味を表す前置詞ですが、それぞれが表す距離感は異なるので、使い分けが難しいと感じていました。記事のようにイメージと一緒に理解することで、使い分けが上手くできると思いました。