「~で作られている」と言いたいとき、made of と made from のどちらを使うべきか迷いますよね。この記事では、両者の使い分けを具体例を挙げて解説しています。また、もう迷わないで済むように of と from のコアイメージについても取り上げています。
made of と made from の使い分け
made of と made from は日本語訳すると同じ「~で作られている」となりますが、その材料が変化しているかどうかによって使い分けられます。
・材料がそのままの形を保っている場合は made of
・材料が変化して別の形になっている場合は made from
例文:The table is made of wood.(そのテーブルは木で作られています)
製品のテーブルは材料の木がそのままの形を保っているので、made of が使われます。
例文:Wine is made from grapes.(ワインはぶどうから作られています)
製品のワインは材料のぶどうが変化して固体から液体という別の形になっているので、made from が使われます。
made of と made from の例文
made of の例文
made of は材料の形がそのまま保たれている場合に使いますが、そうは言っても、どういう場合であれば材料の形がそのままなのか、わかりにくいですよね。そのあたりを例文で確認しておきましょう。
(彼女のネックレスは金でできています)
This sculpture is made of marble.
(この彫刻は大理石で作られています)
The jacket is made of leather.
(このジャケットは革で作られています)
made from の例文
made from は材料が形を変えている場合に使います。こちらもどういう場合であれば材料の形が変わっていると言えるのか、例文で確認しておきましょう。
(紙は木材パルプから作られています)
Cheese is made from milk.
(チーズは牛乳から作られています)
Plastic is made from petroleum.
(プラスチックは石油から作られています)
of と from のコアイメージ
このように、made of は材料がそのままの形を保っている場合に使われ、made from は材料が変化して別の形になった場合に使われますが、なかなか覚えにくいですよね。そこで、根本的な of と from のコアイメージを学ぶことで、もう忘れないで済むようにしてしまいましょう。
of のコアイメージ
of のコアイメージは「背景を作り、その支配下に置く」です。
少しわかりにくいですが、A of B は「A とつながっている背景 B を導く」働きをします。ここから「A は背景 B の支配下にある」→「A は B の一部である」という意味が派生するわけです。
例文:The table is made of wood.(そのテーブルは木で作られています)
made of wood は「木材(の一部)で作られている」というイメージです。
実際にテーブルは木材を切ったりしたものを組み合わせたものですが、木材そのものの形は保っています。そのため、あくまでも「一部」なので、of が使われているわけです。
from のコアイメージ
from のコアイメージは「起点」です。
from には「離れている」というイメージが含まれていることに注意してください。
例文:Wine is made from grapes.(ワインはぶどうから作られています)
made from grapes は「(離れている)ぶどうから作られている」というイメージです。
実際にワインはぶどうをすりつぶしたり、発酵させたりといった製造工程を経て作られており、材料であるぶどうからは形が変わってしまっています。このような形が変わってしまっていることを、from の「離れている」で表現しているわけです。
この from のイメージの方が覚えやすいかもしれませんね。of、from どちらでもよいので覚えておいて、made of と made from の使い分けで迷わなくて済むようにしておきましょう。
まとめ
made of と made from は日本語訳すると同じ「~で作られている」となりますが、その材料が変化しているかどうかによって使い分けられます。
表現 | ポイント | 例文 | コアイメージ |
---|---|---|---|
made of | 材料がそのままの形を保っている | The table is made of wood. | of:一部 |
made from | 材料が変化して別の形になっている | Wine is made from grapes. | from:離れている |
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「made of と made from の違い」における「of と from の違い」がそのまま適用できる例として「die of と die from の違い」が挙げられます。詳しくは「die of と die from の違い」をご参照下さい。
コメント
“made of”と”made from”はこれまでぼんやりとしか理解していなかったため、毎回辞書で確認してから使用していました。この記事では”of”と”from”のコアイメージで説明していますが、”of”の方はまだ理解しきれていません。ですが、まとめで直接的と間接的との説明が書いてあり理解度が増しました。
made of とmade fromの違い、die of とdie fromの違いが理解できたが、fromのコアイメージの「区別」の具体的な例文がないため、若干消化不良気味に終わった気がした。made ofとmade fromの違いだけを説明するのであれば、fromのコアイメージは「起源」のみに留めたほうが良かったのかもしれない。
難しくて分かりにくい内容でしたが、記事を読んで、こんな簡単に理解ができるとは思ってもいませんでした。特にmadeだけでなく、dieを例に出してくれたのが、理解度を深めてくれた感じがします。英語は難しいですので、簡単でシンプルな説明と絵が一番分かり易いと思います。色も地味でなく派手でもないので見やすいです。
made ofとmade fromの違いについて、説明があっても完璧に理解できたとは言えないが、ある程度は理解できたと感じました。離れた場所か近い場所かどうかという判断で違いを理解することと覚えておくことにしました。
「of」のコアイメージはまだ少し理解しきれていないところもあるのですが、「from」のコアイメージはわかりやすかったです。
「made of wood」は、「wood」という背景に位置づけるというより、どうしても「wood」からくり抜くイメージになってしまうのですが、透過イメージの説明はわかりやすく、今後も意味を捉えるのにとても役に立つと思いました。
made ofとmade fromの違い は、どっちがどっちだかすぐにわからなくなるので、この記事でバッチリ理解できた気がします。made of wood, made from milk を基準として覚えるようにしてました。die of と die from の説明がセットだったのもいいですね。