result in(~という結果になる)と result from(~から発生する)、同じ result のフレーズですが、意味は真逆になります。この記事では、result のコアイメージから、result in と result from の違いを解説しました。
result のコアイメージ
まずは result 単体から確認していきましょう。result のコアイメージは「最終的に発生する」です。
名詞としては「ある行為や事柄が進んでいった最終的なモノ」というイメージから「結果」という意味になり、動詞としては「(主語が)結果として発生する」という意味になります。
result from の例文解説
例文:His lies resulted from his lack of confidence.(彼の嘘は、自信のなさから発生している)
result from は「~から発生する、~に起因する」という意味です。
動詞 result によって「彼の嘘」が最終的に発生するわけですが、from でその原因が「自身のなさ」だと指定されているわけです。
参考:Many hair problems result from what you eat.(多くの髪のトラブルは食べた物に起因している)
result in の例文解説
実は result in と result from で難しいのは、result in のほうになります。その理由を例文で確認しましょう。
例文:His lies resulted in his dismissal from the company.(彼の嘘は、会社からの解雇という結果につながった)
result in は「~という結果になる」という意味ですが、より正確に表現すれば「~を最終的に発生させる(引き起こす)」です。
例文は「彼の嘘は、会社からの解雇を最終的に引き起こした」というわけで、最終的に発生するのは result in の目的語である his dismissal from the company(会社からの解雇)となります。
result 単体では「(主語が)最終的に発生する」という自動詞の意味しか辞書には掲載されていませんが、result in は他動詞のように「(主語が目的語を)最終的に発生させる」という意味で働いているわけです。
このような用法は英語ではよくあることです。たとえば、I walked.(私は歩いた)における walk は「(主語が)歩く」という自動詞ですが、I walked my dog.(私は犬を歩かせた/犬の散歩をした)における walk は「(主語が目的語を)歩かせる」という他動詞になります。
ただ、このような英文法的な解説は、実際の運用上はあまり役に立ちませんよね。そこで result in を使いこなせるようにイメージでも捉えておきましょう。
result in は、result によって「最終的に発生する」イメージを描き、in によって「発生するモノの内部へ」矢印を向けます。そうすることで「何かを最終的に発生させる」という意味になるわけです。(※例文のイラストと照らし合わせながら確認してみてください)
in によって result の働きを受けるターゲットを設けるような感じですね。
参考:The fire resulted in damage to their property.(その火事によって、彼らの資産はダメージを受けることになった)
result in と result from の違い:まとめ
英語表現 | 意味 | 注意点 | 因果関係 |
---|---|---|---|
result | 最終的に発生する | ある行為や事柄が進んでいった最終的なモノとしての「結果」 | |
result from | ~から発生する、~に起因する | 主語が発生する(自動詞)。from で原因を指定する。 | 結果 result from 原因 |
result in | ~という結果になる、~を最終的に発生させる(引き起こす) | 主語が目的語を発生させる(他動詞的)。in でターゲットを設ける。 | 原因 result in 結果 |
result in と result from において「原因」と「結果」が逆の位置になるのは、自動詞に働いているのか・他動詞的に働いているのかという違いによるものだったというわけです。
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コメント
普段resultはほとんど名詞でしか使わず、動詞のresult fromとresult inの違いもよくわかっていなかったので非常に勉強になりました。
fromは自動詞的に使われ、from~で原因を説明、 inだと他動詞的に用いられ、in~でその結果を引き起こすという2つの意味を適宜使い分けて活用していきたいです。
この記事の中身は、割りかし日本語的な感覚と齟齬や矛盾が無いような表現だったと思います。
用法が複雑と言うresult inの方も、他動詞的な使い方という事さえ掴んでおけば意外とイメージは把握しやすいように思いました。
何となくですが、result inとresult fromの違いが分かりました。まだ完全には理解していないので、時間がある特にまた読み直して理解を深めたい思います。英語は奥が深く、まだまだ学べることがたくさんあり面白いなと思いました。
他にも似たケースがありますが、”in”と”from”が違うだけで大きく意味が変わり、話すときにも混乱することが多々あります。この記事では、例文と解説で丁寧に説明してあるので、イメージしやすかったです。ただ、もう少し、例文を増やしてほしい気持ちもあります。
result from は「~から発生する」という意味になるのはすごく理解しやすかったです。一方result in「~という結果になる」というのは少し難しかったですが、in によって result の働きを受けるターゲットを設けるという説明がわかりやすくしてくれました。