英単語

die of と die from の違い

この記事は約4分で読めます。

die of と die from は「~で死ぬ」という同じ日本語訳になるので、わかりにくいですよね。この記事では、of と from のコアイメージを元に、die of と die from の違いを解説しました。

中学英語イメージリンク

die of の意味・例文

例文:He died of a heart attack.(彼は心筋梗塞で死んだ)

die of a heart attack は「心筋梗塞で死ぬ」という意味ですが、この表現をイメージで捉えてみましょう。

 

of のコアイメージは「背景を作り、その支配下に置く」です。

例文の場合、死んだ彼の背景に「心筋梗塞」があるわけです。彼は「心筋梗塞」の支配下に置かれて死んだとも言えます。

このように die of は死んだ直接的な原因を表すときによく使われます。

※前置詞 of の持つイメージ・意味についての詳細は「前置詞 of のイメージと意味・用法まとめ」をご参照下さい。

 

die from の意味・例文

例文:He died from overwork.(彼は働きすぎが原因で死んだ)

die from overwork は「働きすぎが原因で死ぬ」という意味ですが、この表現もイメージで捉えてみましょう。

 

from のコアイメージは「起点」ですが、「離れている」というイメージも含んでいます。

例文の場合、彼が死ぬことになった起点は「働きすぎ」だったというわけで、それは彼の死とは少し離れているニュアンスも含みます

実際には働きすぎた結果、何か病気を発症し、それが直接的な死因になったのかもしれません。

このように die from は、死ぬことになった起点(間接的な原因)を表すときによく使われます。

※前置詞 from の持つイメージ・意味についての詳細は「前置詞 from のイメージと意味・用法まとめ」をご参照下さい。

 

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die of と die from の違い

of と from のコアイメージから、die of は直接的な原因、die from は間接的な原因という違いがあると述べてきました。

ポイントは、of の「つながっている」イメージと、from の「離れている」イメージです。

ここから die of は「体の内部に注目した死因(内的要因)」に用いられ、die from は「外部から何かを受けた死因(外的要因)」に用いられる傾向が出てきます。

 

ある質問サイトに掲載されていた die of と die from の用法例を一部引用します。

用例 意味
die of cancer ガンで死ぬ
hunger 飢えで死ぬ
childbirth 出産で死ぬ
a broken heart 失意で死ぬ
die from a wound 傷が元で死ぬ
smoking 喫煙が元で死ぬ
drinking 飲酒が元で死ぬ

出典What is the difference between die of and die from? – Quora

die of a broken heart(失意で死ぬ)などが内的要因に注目した死因としてわかりやすいですね。

 

なお、このような用法ごとによく使われる組合せはありますが、実際には die of / die from の両方とも使われる場合もたくさんあります。

また、最近では死因の種類にかかわらず of を用いることも多いようです。

そのため、非ネイティブの私たちはひとまず die of で覚えてしまい、余裕があれば from の用例を身につけていくという流れで学習を進めるとよいでしょう。

 

まとめ:die of と die from の違い

例文 意味 ポイント
He died of a heart attack. 心筋梗塞で死んだ 直接的原因、内的要因
He died from overwork. 働きすぎが原因で死んだ 間接的原因、外的要因

 

【die of と die from の違い関連記事】

「die of と die from の違い」における「of と from の違い」がそのまま適用できる例として「made of と made from の違い」が挙げられます。詳しくは「made of と made from の違い」をご参照下さい。

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コメント

  1. 湯けむり より:

    普段はdie of を使っていますが、die fromという表現方法を知ることができ、両者の違いの説明も非常にわかりやすかったです。例文のなかでdie from a wound というのがありましたが、これは怪我が元だけど最終的な死因は別(合併症かなにか)というのが推測できました。今後、より使い分けたい時にはdie fromで表現したいと思います。

  2. バロン より:

    die of は直接的な原因で内的要因、die from は間接的な原因で外的要因で使われることがよく分かりました。ただし、今は死因の種類にかかわらず of を用いることが多いということなので、ひとまずof で覚えようと思います。

  3. ふわふわ玉子 より:

    丁寧かつ分かりやすい表現を交えて解説されているので、素晴らしい記事になっていると思います。die of と die fromは違いを理解するのが比較的難しい文法で、受験にも必須の用法なので、このように詳しく解説してくれるのはとてもありがたいなと思います。

  4. スタミナ太郎 より:

    死因の表現を表すdie of と die from、あまり気にしていませんでしたが、言われてみればどう違うんだろうと思いました。die ofが直接的な原因でfromが間接的な原因という説明で、何となくイメージがつかめました。これからは気にしながら使っていきたいなと思いました。

  5. nostalgia1977 より:

    死ぬことの原因が直接か間接かで使い分けるのはなかなか新鮮な感覚のように思いました。
    日本語の場合、両者は英語での表現程離れていないような気がするんですよね。
    最近ではdie ofでも大丈夫になっているとのことで、そのあたりも頭に入れておこうと思います。

  6. 匿名 より:

    die of とdie from の違いをコアなイメージを基にして説明されていて、死因が直接的である場合にof、間接的である場合にはfromを使う必要があるということが、とても理解しやすかったです。

  7. カレン より:

    日本語で~で死ぬと一括で表現されるものが、of と fromがもっているコアイメージのため、die of と die from と使い分けられるような事例は、英語を学習するなかでよくあります。これを直接、間接的な原因で使い分けているとの理由で理解する方法に加え、of と fromのコアイメージを把握することで、それぞれの違いがよくわかりました。コアイメージ解説、今後もぜひ参考にしたいです。

  8. ベルドゥーラ より:

    受験時”die of”と”die from”を覚えることに苦労しました。もしかしたら、今でもいざ使用するとき迷ってしまうかもしれません。こちらの記事では「直接的な原因」と「間接的な原因」で違いをはっきり示しているため、大変参考になりました。もう少し例文があると、よりわかりやすいのかなとも思いました。

  9. 匿名 より:

    最近では死因の種類にかかわらず ofを使うことが多いので、ひとまずdie of で覚えてしまうという記憶のしかたでいいと明記してくださっていて助かりました。私もとりあえずdie ofで覚えてしまおうと思います。

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