中学英語のやり直し

文型(SVC, SVOO, SVOC) – 中3英語やり直し #01

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文型の文法解説

英語の基本的な文型(語順パターン)として、S(主語)・V(動詞)・O(目的語)・C(補語)を組み合わせた5文型があります。

英語の基本5文型

英語の基本文型は、主語(S)と動詞(V)の組み合わせから始まり、目的語(O)や補語(C)が加わることで、意味が広がります。以下の表でそれぞれの文型を確認しましょう。

文型 例文 説明
SV He runs fast. S(主語)+ V(動詞)の基本の形。
SVC He is a doctor. S(主語)= C(補語)になる文型。
SVO She likes cats. O(目的語)をとる文型。
SVOO She gave me a book. 2つの目的語 をとる文型。
SVOC They call me Tom. 目的語 O を補語 C で説明する文型。

SVC(第2文型)

SVC(主語 + 動詞 + 補語)は、主語の状態や性質を説明する文型 です。補語(C)は主語(S)についての情報を補足し、「S = C」の関係を示します。

SVC の形では、be動詞以外にも「状態・変化・知覚」を表す動詞が使われる ことが多いです。

SVC をとる主な動詞

動詞 意味 例文
be 〜である She is a teacher. (彼女は先生です)
look 〜に見える She looks young. (彼女は若く見えます)
seem 〜のように思える He seems happy. (彼は幸せそうです)
become 〜になる He became a doctor. (彼は医者になりました)
get 〜になる(変化) It got dark. (暗くなりました)
feel 〜と感じる I feel tired. (私は疲れたと感じます)
stay 〜のままでいる She stayed calm. (彼女は落ち着いたままでした)

補語が名詞の場合:

  • He became a teacher. (彼は先生になりました)

補語が形容詞の場合:

  • She looks happy. (彼女は幸せそうに見えます)

SVC の文型は、主語の状態や変化を説明するため、状態動詞・変化動詞・知覚動詞 を用いることが多いのが特徴です。

SVOO(第4文型)

SVOO(主語 + 動詞 + 間接目的語 + 直接目的語)は、間接目的語(人)直接目的語(物) の2つの目的語をとる文型で、「人に物を~する」という意味になります。

  • 間接目的語 には、人を示す語(me, him など)が多く使われます。
  • 直接目的語 には、物や情報を示す語(book, letter など)が使われます。
間接目的語 直接目的語
I gave him a book. him(彼に) a book(本を)
She sent me a letter. me(私に) a letter(手紙を)
My father taught us math. us(私たちに) math(数学を)

SVOO をとる主な動詞:

  • give(与える), teach(教える), show(見せる), send(送る), tell(伝える)

▶ to を使った言い換え:

SVOO の形は「間接目的語 + 直接目的語」ですが、「直接目的語 + to + 間接目的語」を使って表すこともできます。これは、特に間接目的語が長くなる場合に使われることが多いです。

  • I gave a book to him.
  • She sent a letter to me.

SVOC(第5文型)

SVOC(主語 + 動詞 + 目的語 + 補語)は、目的語がどのような状態かを補語で説明する文型 です。補語(C)は目的語(O)についての追加情報を示し、「O = C」の関係が成り立ちます。

  • 補語が名詞の場合:「OはCというもの・人である」
    • 例: They call me Tom.(彼らは私をトムと呼びます)
  • 補語が形容詞の場合:「OをCの状態にする」
    • 例: He made me happy.(彼は私を幸せにした)
    • 例: He kept the door open.(彼はドアを開けたままにした)

補語が形容詞の場合、「変化」や「状態」を表すことに注意が必要です。

目的語 補語
They call me Tom. me(私を) Tom(トムと)
We named our cat Luna. our cat(私たちの猫を) Luna(ルナと)
He made me happy. me(私を) happy(幸せに)

SVOC をとる主な動詞:

  • call(呼ぶ), name(名付ける), make(〜にする), keep(〜のままにする)

書籍『中学英語イメージリンク』では、文型についてもイメージでつかめるようにイラストを用いて解説しています。ご興味ありましたらぜひどうぞ!

練習問題

A. 文の書き換え

1. He showed me the book.(to を使った文に書き換えましょう)
2. My mother told a story to us.(SVOO の形に書き換えましょう)
3. The teacher lent a pen to him.(SVOO の形に書き換えましょう)

B. 日本文を英文にしましょう。(SVC)

1. 彼女は幸せそうに見えます。
2. そのスープは美味しそうに匂います。
3. 彼は医者になりました。

C. 日本文を英文にしましょう。(SVOO, SVOC)

1. 彼は私をトムと呼びます。
2. 先生は彼にペンを貸しました。(貸す は lend を使う)
3. 私は彼女に花をあげました。
4. その知らせは彼女を幸せにしました。

解答・解説

A. 文の書き換え

# 解答 解説
1 He showed the book to me. 直接目的語 + to + 間接目的語 を使った言い換え。
2 My mother told us a story. SVOO の形に変更。
3 The teacher lent him a pen. SVOO の形に変更。

B. 日本文を英語にしましょう。

# 解答
1 She looks happy.
2 The soup smells delicious.
3 He became a doctor.

C. 日本文を英語にしましょう。

# 解答
1 He calls me Tom.
2 The teacher lent him a pen. / The teacher lent a pen to him.
3 I gave her flowers. / I gave flowers to her.
5 The news made her happy.

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まとめ

✅ SVC は「S = C」の関係を示す。(例:She looks happy.)
✅ SVOO は「人に物を~する」を表し、to を使った書き換えができる。(例:She gave me a book. → She gave a book to me.)
✅ SVOC は「O = C」を表し、補語が形容詞の場合は「OをCの状態にする」という意味になる。(例:He made me happy.)

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