英文法

これで完璧!過去分詞を基本から徹底解説:不規則動詞の活用表付き

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英語の過去分詞ってなかなかつかみにくいですよね。この記事では、過去分詞の基本的な定義から主な用法、さらには不規則動詞の活用表まで徹底的に解説しました。過去分詞のポイントを押さえてしっかり自分のものにしていきましょう。

この記事でわかること
  • 過去分詞の基本的な定義と主な用法
  • よく出てくる不規則動詞50個の活用表
  • 過去分詞と過去形の違い

中学英語イメージリンク

過去分詞の基本的な定義

過去分詞は動詞の変化形の一つで、主に完了形、受動態、そして形容詞的な役割で使われます。

過去分詞が表す内容は「過去の行為による結果の状態」です。詳しくは後の用法で説明しますが、ひとまずここでは「状態」を表していることを押さえておいてください。

過去分詞の形

過去分詞は動詞を変化させたものです。動詞はその変化の仕方によって次の2種類に分けられます。

・規則動詞 … 規則的に変化する動詞
・不規則動詞 … 規則的に変化しない動詞

規則動詞

規則動詞の過去分詞は動詞の原形に “-ed” を付けます。なお、一部の動詞では “-d” や “-ied” になる場合もあります。

例:love → loved
例:study → studied

不規則動詞

不規則動詞の過去分詞は独自の変化をします。そのため、不規則動詞の過去分詞形は動詞ごとに覚える必要があります。

例:do → done
例:write → written

不規則動詞の活用表

英語でよく出てくる不規則動詞50個を次の4パターンに分類したうえで活用表(動詞の原形-過去形-過去分詞)としてpdfにまとめています。印刷するなどしてご活用ください。

パターン 説明
ABC型 原形・過去形・過去分詞がすべて異なる go-went-gone
ABA型 原形と過去分詞が同じ run-ran-run
ABB型 過去形と過去分詞が同じ buy-bought-bought
AAA型 原形・過去形・過去分詞がすべて同じ cut-cut-cut

英語でよく出てくる不規則動詞ベスト50(pdf)

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過去分詞の主な用法

過去分詞は主に完了形、受動態、そして形容詞的な役割で使われます。

用法 意味 例文
現在完了形 ~し終えた、~したことがある など She has cleaned her room.(彼女は部屋を掃除しました)
受動態 ~される The windows are cleaned every week.(窓は毎週清掃されます)
形容詞的な用法 ~された、~した the painted wall(塗装された壁)

ここで意味に着目すると、過去分詞を使うと「完了(~し終える)」と「受け身(~される)」という2つの意味が出てくることがわかります。

この2つの意味は一見すると共通点がなさそうですが、実はちゃんと共通点があります。どんな共通点があるのか過去分詞のコアイメージから確認していきましょう。

過去分詞のコアイメージ

過去分詞のコアイメージは「過去の行為による結果の状態」です。

イラストにはりんごを目掛けて矢を射って、最終的にりんごに矢が刺さった状態が描かれています。この矢は過去の行為をたとえたもので、過去分詞が表しているのは「矢が刺さった状態」だと考えてください。

・射手の視点で見れば、矢(行為)を刺し終えたので「~し終えた状態
・りんご視点で見れば、矢(行為)を受けているので「~された状態

過去分詞の用法で「完了」や「受け身」という異なる意味が出てくるのは、その過去分詞がどちら側の視点で使われているのかによるものだったわけです。

現在完了形

形式:主語 + have/has + 過去分詞
意味:~し終えた、~したことがある など

過去分詞は、have+過去分詞の組み合わせで完了形を作ります。現在完了形は、過去のある時点で起こった出来事が現在にも影響を与えている場合に使われます。

例文:I have just finished my homework.(ちょうど宿題をやり終えたところです)
例文:I have visited London twice.(2度、ロンドンを訪れたことがある)
例文:I have lost my watch.(腕時計を失くしてしまった)
例文:I have lived in Kyoto for two years.(京都に2年間住んでいます)

受動態

形式:主語 + be動詞 + 過去分詞
意味:~される

過去分詞は、be動詞+過去分詞の組み合わせで受動態を作ります。

例文:The window was broken.(窓が壊された)
例文:English is spoken all over the world.(英語は世界中で話されています)
例文:Mistakes were made.(間違いが起きた)

形容詞的な用法

過去分詞が形容詞として使われる場合、何らかの状態や結果を表します。

補語になる過去分詞

第二文型(SVC)の補語に過去分詞を置くことで、主語が何らかの状態であることを表します。

例文:He was bored during the lecture.(彼は講義の間退屈していた)
例文:They were excited about the trip.(彼らは旅行に興奮していた)
例文:She looked interested in the topic.(彼女はその話題に興味を持っているようだった)

この用法は受動態(be動詞+過去分詞)と同じ形式ですが、過去分詞の意味合いとしては「完了」のニュアンスが強くなっています。
例:bored(すっかり退屈しきった状態)、excited(すっかり興奮した状態)

感情や感覚を表す動詞の過去分詞は「受け身」ではなく「完了」の意味合いで用いられるので、ご注意ください。

名詞を修飾する過去分詞(受け身)

過去分詞を名詞の前後に置くことで、その名詞を修飾することができます。

例文:The painted wall looks very nice.(その塗装された壁はとてもきれいに見える)
例文:The shattered glass covered the floor.(割れたガラスが床を覆っていた)
例文:This is a letter written by Picasso.(これはピカソによって書かれた手紙です)

過去形と過去分詞との違い

過去形:She filled the vase with fresh flowers.(彼女は花瓶を新鮮な花でいっぱいにした)
過去分詞:The bookcase is filled with manga.(本棚はマンガでいっぱいです)

例文に出てくる過去形 filled と過去分詞 filled は「過去に fill(満たす)という行為が行われたこと」を表している点では共通しています。

両者の違いは、過去形の場合は「満たした動作」を表し、過去分詞の場合は「満たし終えた状態」を表しているという点です。

これだけ聞くと不思議な気がするかもしれませんが、実はそんなに複雑なことではありません。ネイティブは filled を過去分詞として使いたいと思ったら、過去の filled という行為をそのままマルッと固まり(結果の状態)にしてしまっているだけなのです。

さて、ここまで分かると、どうしてすべての動詞を filled のような規則動詞にしなかったのかもわかってきます。

不規則動詞には日常的によく使われる動詞が多いのですが、その理由は、日常的に使われるものは「動作」なのか「状態」なのかが最初から区別されているほうが使い勝手がいいからです。

逆に、日常用語としての頻度が少ないものは過去形と過去分詞が同じ形をしていたほうが、いちいち別の言葉を覚えなくて済むというわけです。

不規則動詞の過去分詞を覚えていくのは大変ですが、こういう理由があることを頭の片隅に置きながら、頑張って覚えていってもらえたらと思います。

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まとめ

過去分詞のコアイメージは「過去の行為による結果の状態」です。

・射手の視点:完了(~し終えた状態)
・りんご視点:受け身(~された状態)

・規則動詞:動詞の原形に “-ed”
・不規則動詞:独自の変化

英語でよく出てくる不規則動詞ベスト50(pdf)

用法 形式 意味 例文
現在完了形 主語 + have/has + 過去分詞 ~し終えた、~したことがある など I have just finished my homework.
受動態 主語 + be動詞 + 過去分詞 ~される The window was broken.
補語になる過去分詞(※) 主語 + be動詞 + 過去分詞 すっかり~だった He was bored during the lecture.
名詞を修飾する過去分詞 過去分詞 + 名詞
名詞+過去分詞
~された◯◯ The painted wall looks very nice.

(※) 感情や感覚を表す動詞の過去分詞は、このパターンで用いられることが多い。

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