パーティーでネイティブの友人から「おい、彼女を見てみろよ。どう思う?」と言われて、「美しく見えるよ」と英語で返そうと思ったら、look と seem と appear のどれを使えばいいのでしょうか?
日本語訳すると「~に見える」になる look と seem と appear の違いはわかりにくいですよね。この記事では、look と seem と appear のコアイメージを元に「彼女は美しく見える」という例文のニュアンスがどう異なるかを解説しました。
look と seem と appear のコアイメージ
例文:She looks/seems/appears beautiful.
どの動詞を使っても日本語訳は「彼女は美しく見える」となりますね。しかし、それぞれでニュアンスは違っています。
どのように違っているのかイメージで確認してみましょう。
look のコアイメージ
lookのコアイメージは「目を向ける」です。意識的に「目」を使っているニュアンスが含まれます。視線の先にあるものが「ある状態に見える」ときにも使われます。
seem のコアイメージ
seemのコアイメージは「話し手の推量を込めた見方」です。主観的な判断を表しています。
appear のコアイメージ
appearのコアイメージは「外見上の見え方」です。
look と seem と appear の例文
例文:She looks/seems/appears beautiful.
She looks beautiful. は「(ちゃんと見て)美しく見えるよ」。視覚情報に基づいた客観的な判断です。ちゃんと見てから判断したようなニュアンスになります。
She seems beautiful. は「(自分的には)美しいように見えるよ」。しかし、今回のような見たままを答えるだけで良い場面で、わざわざseemという主観的な表現を使ってしまうと、その判断に自信がない感じに聞こえてしまいます。
She appears beautiful. は「(外見は)美しく見えるね」。外見だけを取り上げた表現です。視覚による判断という意味ではlookと同じですが、lookに比べて「パッと見」での判断という感じになります。
またappearの場合は「中身(性格)は別だけどね…」という言外の意味まで含むこともあります。
まとめ:look と seem と appear の違い
単語 | コアイメージ | 違い |
---|---|---|
look | ある状態に見える | ちゃんと見た感じ |
seem | 話し手の推量を込めた見方 | 自分的に見えた感じ |
appear | 外見上の見え方 | ぱっと見た感じ |
コメント
この3つは、どれにしたらいいのか迷う単語です。コアイメージの違いから考えると、状況や自分の思いに応じてどれを使えばいいかが分かりました。どれが正解というわけではないということですよね。また忘れてしまうかもしれませんが、使い分けられるようになりたいです。
学生時代に学んだ比較的簡単な英単語のlook,seem,appearの表現方法ですが、実に奥が深いということを知りました。日本語での直訳ではイメージすることが難しいですが、絵を見れば理解度もアップし、ネイティブの感情を知ることができたと思います。大変参考になりました。
それぞれの違いがよく分かった。appearの場合は「中身(性格)は別だけどね…」という言外の意味まで含むこともある、は目から鱗だった。seemとappearを使った例文も載せるといいかもしれない。イラストに色が付いているのは良い(明るくなる)。分量もちょうどよい長さ。
図による説明でとても理解する助けになると感じました。また、lookとseemとappearの違いについて自分が認識していた違いは間違いであったと知ることが出来たことが今回この記事を読んでいちばん良かったと感じたことです。
look、seem、appearのイメージが端的に説明してあり、ニュアンスの違いを理解しやすかったです。追加で、この場面ではどの単語を選ぶのが一番適切なのか、ここでネイティブはどの単語を使うのかの解説があってもよかったのかなと思いました。また、違う例文や練習問題があるとさらにニュアンスの違いを確認しやすくなるのかなと思いました。
しかし、コアイメージを使った勉強法はニュアンスの違いがわかりにくい英単語を理解するのにとても役に立ちますね!^^
ちょっと難しい内容です。一見記事を読んだだけでは理解できませんでした。何度も繰り返して読むと理解できますが、絵を使っての説明は分かり易くて非常に良いです。できればもっと絵を可愛いイラストにしてもらえるともっと好感が持てると思います。記事の内容、視点は非常に良かったです。
3つとも使い分けが難しい単語でとくにlookとseemはあまり意味が分からないで使っていました。この説明だと図解で解説してくれているので使い分けの仕方がとても分かり安いです。細かいニュアンスの違いも書いてあるのでこれから使い分けに悩むことがなくなりそうです。
ネイティブでない人にとっては感覚的にピンとこないです。使い分けを理解するのは難しくて、覚えようとしてもなかなかうまくいかずに英語が嫌いになりそうです。
記事はイラスト入りでわかりやすく説明されていますが、しっかり理解するには時間がかかりそうです。
とても分かりやすく説明されていると思います。lookとseemはある程度区別がつきますが、appearはけっこう曖昧になっていることが多いので、これでスッキリしました。教科書にものせてほしいです。
lookとseemとappearの意味の違いが分かってとてもよい記事だと思います。さらに、こう言う場面ではseemが適切です、こう言う場面ではappearが最適ですのような、シーン別の例題があれば、もっとイメージ的に理解出来て、さらによくなるのではと思いました。
単純な英訳のツールで調べたのではわからないニュアンスを、わかり易くかつ的確な説明で解説されているので、とても参考になります。とても基本的な単語の使い方なので、つい適当に使ってしまいますが、英会話で本当に必要なのは、こういう知識だなと思います。